金属サイディング vs セメントサイディング徹底比較!あなたに最適な外壁材は?

 

「金属サイディングとセメントサイディング、どっちを選べばいいの?」と悩んでいませんか?どちらも人気の外壁材ですが、それぞれに異なる特徴があり、一概にどちらが良いとは言えません。そこでこの記事では、金属サイディングとセメントサイディングを徹底的に比較!耐久性や耐火性などの機能面、デザインのバリエーション、費用やメンテナンス性など、あらゆる角度から解説し、あなたに最適な外壁材選びをサポートします。記事を読めば、それぞれのメリット・デメリットを理解し、後悔のない選択ができるでしょう。

1. 金属サイディングとセメントサイディング、それぞれの特徴を解説

1.1 金属サイディングの特徴

1.1.1 メリット

1.1.1.1 軽量で耐震性に優れている

金属サイディングは、セメントサイディングに比べて軽量です。そのため、建物への負担が少なく、耐震性が高いというメリットがあります。地震が多い日本では、耐震性の高さは重要な要素と言えるでしょう。

1.1.1.2 工期が短い

金属サイディングは、工場で塗装などの加工が施された状態で出荷されるため、現場での作業が少なく、工期を短縮できます。工期が短いことは、人件費の削減にもつながり、結果的に建築コストを抑えることにもつながります。

1.1.1.3 デザインが豊富

金属サイディングは、多彩な色や形状のものが販売されており、デザインの自由度が高いことがメリットです。和風、洋風、モダンなど、さまざまな architectural style の住宅に合わせることが可能です。

1.1.1.4 メンテナンスがしやすい

金属サイディングは、表面が塗装されているため、汚れがつきにくく、仮に汚れが付着した場合でも水洗いで簡単に落とすことができます。また、耐候性にも優れているため、色褪せや劣化が起こりにくく、長期にわたって美観を維持できます。

1.1.2 デメリット

1.1.2.1 価格が高い

金属サイディングは、セメントサイディングに比べて初期費用が高くなる傾向があります。しかし、耐久性が高く、メンテナンス費用を抑えられるため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

1.1.2.2 断熱性が低い

金属サイディングは、セメントサイディングに比べて断熱性が低いというデメリットがあります。そのため、断熱材を適切に施工する必要があるでしょう。断熱材の種類や厚さによって断熱性能は大きく変わるため、住宅会社とよく相談することが大切です。

1.1.2.3 音が響きやすい

金属サイディングは、セメントサイディングに比べて音が響きやすいという特徴があります。そのため、遮音対策を施す必要があるでしょう。遮音シートや吸音材などを用いることで、効果的に音を軽減できます。

1.2 セメントサイディングの特徴

1.2.1 メリット

1.2.1.1 価格が安い

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて初期費用が安いことが大きなメリットです。そのため、予算を抑えたいという方におすすめの外壁材と言えるでしょう。

1.2.1.2 断熱性が高い

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて断熱性が高いことがメリットです。そのため、冷暖房費を抑え、快適な室内環境を実現できます。

1.2.1.3 遮音性が高い

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて遮音性が高いという特徴があります。そのため、外部からの騒音を軽減し、静かな住環境を実現できます。

1.2.2 デメリット

1.2.2.1 重量がある

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて重量があるため、建物への負担が大きくなってしまいます。そのため、耐震性を確保するためには、構造計算をしっかり行う必要があります。

1.2.2.2 工期が長い

セメントサイディングは、現場で塗装などの作業を行う必要があるため、金属サイディングに比べて工期が長くなります。工期が長いことは、人件費の増加につながり、結果的に建築コストを押し上げてしまう可能性があります。

1.2.2.3 ひび割れしやすい

セメントサイディングは、経年変化や地震の揺れなどによって、ひび割れが発生することがあります。ひび割れを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早めてしまう可能性があるため、注意が必要です。定期的な点検とメンテナンスが重要になります。

1.2.2.4 メンテナンス費用が高い

セメントサイディングは、金属サイディングに比べてメンテナンス費用が高くなる傾向があります。ひび割れの補修や再塗装など、定期的なメンテナンスが必要になるためです。

金属サイディングとセメントサイディングは、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらの外壁材が適しているかは、住宅の構造やデザイン、予算、環境などによって異なるため、住宅会社とよく相談して選ぶようにしましょう。

2. 外観デザインで比較!

2.1 金属サイディングのデザインバリエーション

金属サイディングは、近年デザインの選択肢が豊富になってきています。

2.1.1 金属サイディングの種類とデザイン

種類 特徴 デザイン
窯業系サイディング風 セメントと繊維質を混ぜて作られた窯業系サイディングの見た目を再現したもの。 レンガ調、石積み調、タイル調など、窯業系サイディングと同様のデザインが豊富。
木目調 天然木のような風合いを再現したもの。 スギ、ヒノキ、オークなど、様々な樹種の風合いを再現できる。木目の凹凸感まで再現した製品もある。
金属調 金属ならではのシャープでモダンな印象を与えるもの。 ガルバリウム鋼板やステンレス鋼板など、金属の種類によって異なる質感を楽しめる。

上記以外にも、和風住宅に合う瓦調のデザインなど、様々なデザインの金属サイディングが登場しています。さらに、近年では、1枚のサイディングの中に複数色の塗装を施した多色塗り分けや、陰影をつけることで立体感を表現したエンボス加工など、よりデザイン性の高い製品も増えています。

2.2 セメントサイディングのデザインバリエーション

セメントサイディングも、豊富なデザインバリエーションが魅力です。

2.2.1 セメントサイディングの種類とデザイン

種類 特徴 デザイン
レンガ調 本物のレンガを積み重ねたような重厚感のある外観を演出できる。 様々な色や形のレンガを再現することができる。
石積み調 天然石を積み上げたような高級感のある外観を演出できる。 御影石、大理石、砂岩など、様々な種類の石積みを再現することができる。
タイル調 タイルを貼ったようなスタイリッシュな外観を演出できる。 モザイクタイル調、ボーダータイル調など、様々なタイルの組み合わせを楽しむことができる。
木目調 温かみのあるナチュラルな外観を演出できる。 プリント技術の向上により、天然木に近いリアルな木目を再現することができる。

セメントサイディングは、塗装によって様々な色や模様を表現できることも大きなメリットです。そのため、シンプルな単色から、複数色を使った塗り分け、さらには石目調や木目調など、自分の好みに合わせたデザインの外壁を実現することができます。

3. 機能面で比較!

金属サイディングとセメントサイディングは、外観デザインだけでなく、機能面にも大きな違いがあります。ここでは、耐久性、耐火性、防音性、断熱性、メンテナンス性の5つの観点から比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

3.1 耐久性

3.1.1 金属サイディングの耐久性

金属サイディングは、素材や加工方法によって耐久性が大きく異なります。

3.1.1.1 ガルバリウム鋼板
  • アルミや亜鉛などをメッキした鋼板で、耐食性に優れています。一般的なガルバリウム鋼板の寿命は30年程度とされています。
  • さらに、フッ素樹脂塗装などの表面処理を施すことで、耐候性や耐摩耗性が向上し、より長期間美観を保つことができます。塗装の種類によっては、50年以上メンテナンス不要を謳う製品も登場しています。
3.1.1.2 アルミニウム
  • 軽量で錆びにくいという特徴があります。ただし、ガルバリウム鋼板に比べて強度が劣るため、強い衝撃を受けると変形する可能性があります。
3.1.1.3 ステンレス鋼板
  • 錆びにくさと強度に非常に優れており、高級材料として使用されます。しかし、価格が高いため、住宅の外壁材として使用されることは稀です。

3.1.2 セメントサイディングの耐久性

セメントサイディングは、セメントを主原料とした外壁材で、一般的に30年程度の寿命とされています。適切なメンテナンスを行うことで、さらに長持ちさせることが可能です。

  • セメントサイディングは、水分や湿気を吸収しやすく、凍結融解によるひび割れ(凍害)が発生する可能性があります。特に寒冷地では注意が必要です。
  • また、経年劣化により、表面の塗膜が剥がれたり、色褪せたりすることがあります。そのため、定期的なメンテナンス(塗装の塗り替えなど)が必要となります。

3.2 耐火性

3.2.1 金属サイディングの耐火性

金属サイディングは、素材によって耐火性が異なります。

3.2.1.1 ガルバリウム鋼板
  • 不燃材に分類されますが、高温になると変形する可能性があります。火災時に延焼を遅らせる効果は期待できますが、延焼を防ぐことは難しいと言えます。
3.2.1.2 アルミニウム
  • 不燃材に分類されますが、高温になると溶融する可能性があります。
3.2.1.3 ステンレス鋼板
  • 耐熱性に優れており、火災時にも変形しにくいという特徴があります。

3.2.2 セメントサイディングの耐火性

セメントサイディングは、不燃材料であるセメントを主原料としているため、耐火性に優れています。火災時に燃え広がりにくく、住宅の安全性を確保する上で有効です。

3.3 防音性

3.3.1 金属サイディングの防音性

金属サイディングは、一般的に防音性が低いと言われています。金属板が薄いことや、空洞部分があることが原因で、外部からの音が伝わりやすい傾向があります。

  • 対策として、断熱材と一体化した製品や、防音性に優れた下地材を使用することで、ある程度の防音効果を期待することができます。

3.3.2 セメントサイディングの防音性

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて、ある程度の防音性があります。これは、セメントが持つ質量の効果によるものです。しかし、高い防音性を求める場合は、防音材を組み合わせるなどの対策が必要となります。

3.4 断熱性

3.4.1 金属サイディングの断熱性

金属サイディング自体は断熱性が低いため、断熱材との組み合わせが必須となります。近年では、断熱材と一体化した製品も数多く販売されています。

  • 断熱材の種類や厚さを選ぶことで、断熱性能を調整することができます。断熱性を高めることで、冷暖房効率が向上し、省エネルギーにもつながります。

3.4.2 セメントサイディングの断熱性

セメントサイディングも、単体での断熱性は高くありません。そのため、金属サイディングと同様に、断熱材を併用するのが一般的です。

3.5 メンテナンス性

3.5.1 金属サイディングのメンテナンス性

金属サイディングは、比較的メンテナンスが容易な外壁材です。汚れが付着しにくく、軽い汚れであれば、水洗いで落とすことができます。

3.5.1.1 ガルバリウム鋼板
  • 表面の塗装が劣化してきた場合は、塗り替えが必要となります。塗り替えの頻度は、使用環境や塗装の種類によって異なりますが、10年から15年程度が目安となります。
3.5.1.2 アルミニウム
  • 塗装の必要がなく、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。

3.5.2 セメントサイディングのメンテナンス性

セメントサイディングは、金属サイディングに比べて、メンテナンスの手間がかかります。水分や汚れを吸収しやすいため、定期的な清掃や塗装の塗り替えが必要です。

3.5.2.1 主なメンテナンス
  • 目地のコーキング補修:5~10年程度
  • 塗装の塗り替え:10~15年程度

こまめなメンテナンスを行うことで、セメントサイディングの美観を長く保つことができます。

出典:

4. 費用で比較!

金属サイディングとセメントサイディングは、それぞれ費用面でも違いがあります。ここでは、初期費用、メンテナンス費用、ランニングコストの3つの観点から比較してみましょう。

4.1 初期費用

初期費用は、金属サイディングの方が高くなる傾向があります。これは、金属サイディングの材料費や施工費が、セメントサイディングよりも高いためです。具体的な費用は、建物の規模や形状、使用する金属サイディングの種類、施工業者などによって異なりますが、目安として、金属サイディングは1平方メートルあたり1万円~2万円程度、セメントサイディングは1平方メートルあたり7千円~1万5千円程度が相場となっています。
例えば、延床面積100平方メートルの住宅の場合、金属サイディングの外壁工事費用は100万円~200万円程度、セメントサイディングの外壁工事費用は70万円~150万円程度となる計算です。

項目 金属サイディング セメントサイディング
材料費 約3,000円~8,000円/㎡ 約2,000円~5,000円/㎡
施工費 約7,000円~12,000円/㎡ 約5,000円~10,000円/㎡
合計 約10,000円~20,000円/㎡ 約7,000円~15,000円/㎡

出典:リクシル リフォーム

4.2 メンテナンス費用

メンテナンス費用は、金属サイディングの方が安くなる傾向があります。金属サイディングは、セメントサイディングに比べて耐久性が高く、汚れにくいという特徴があるためです。そのため、長期的に見ると、メンテナンス費用を抑えられる可能性があります。
金属サイディングのメンテナンスは、10年に1度程度の塗装の塗り替えが一般的です。一方、セメントサイディングは、5年に1度程度の塗装の塗り替えに加え、ひび割れや目地の補修などが必要になる場合があります。具体的な費用は、建物の状況や使用する塗料の種類、施工業者などによって異なります。

項目 金属サイディング セメントサイディング
塗装(目安) 10年に1度 5年に1度
費用相場 約50万円~150万円 約30万円~100万円

出典:ニッショーリフォーム

4.3 ランニングコスト

ランニングコストは、金属サイディングの方が有利になる場合があります。金属サイディングは、断熱性や遮熱性に優れているため、冷暖房効率が向上し、光熱費を削減できる可能性があるためです。また、耐久性が高いことから、長期的な修繕費用の抑制にもつながります。
一方、セメントサイディングは、断熱性や遮熱性が低い場合があり、冷暖房効率が低下する可能性があります。そのため、金属サイディングに比べて光熱費が高くなる傾向があります。ただし、断熱材を組み合わせることで、セメントサイディングでも断熱性を高めることは可能です。

このように、金属サイディングとセメントサイディングでは、それぞれ費用面でのメリットとデメリットがあります。どちらのサイディングが適しているかは、建物の規模や形状、予算、ライフスタイルなどを考慮して、総合的に判断する必要があります。専門家の意見も参考にしながら、最適な外壁材を選びましょう。

5. こんな人におすすめ!

5.1 金属サイディングがおすすめの人

5.1.1 デザイン性重視の方

  • シンプルでスタイリッシュな外観にしたい方
  • 都会的なイメージの住宅にしたい方
  • ガルバリウム鋼板など、金属特有の質感を楽しみたい方

5.1.2 機能性重視の方

  • 耐久性が高く、メンテナンスの手間を減らしたい方
  • 火災に強く、安全性が高い家に住みたい方
  • 断熱性・気密性を高め、光熱費を抑えたい方

5.1.3 その他

  • 初期費用を抑えたい方
  • 工期を短縮したい方

5.2 セメントサイディングがおすすめの人

5.2.1 デザイン性重視の方

  • 重厚感があり、高級感のある外観にしたい方
  • 洋風、和風など、様々なデザインの住宅に合わせたい方
  • 塗り替えで、自由な色や模様を楽しみたい方

5.2.2 機能性重視の方

  • 遮音性が高く、静かな住環境を手に入れたい方

5.2.3 その他

  • メンテナンスをこまめに行い、建物を長く大切に守っていきたい方

5.3 金属サイディングとセメントサイディングの比較

項目 金属サイディング セメントサイディング
デザイン シンプル・スタイリッシュ 重厚感・高級感
耐久性 高い やや低い
耐火性 高い 低い
防音性 やや低い 高い
断熱性 高い(断熱材充填タイプ) 低い
メンテナンス性 高い 低い
費用 安い やや高い

※上記は一般的な傾向であり、製品や施工業者によって異なる場合があります。

5.4 外壁材選びの際に考慮すべき点

  • 予算:金属サイディングは初期費用が安いですが、断熱材を充填する場合は追加費用が発生します。セメントサイディングは初期費用がやや高めですが、ランニングコストを抑えることができます。
  • デザイン:金属サイディングはシンプルでスタイリッシュなデザイン、セメントサイディングは重厚感や高級感のあるデザインが得意です。住宅のデザインや好みに合わせて選びましょう。
  • 機能性:金属サイディングは耐久性、耐火性、断熱性に優れています。セメントサイディングは遮音性に優れています。重視する機能性に応じて選びましょう。
  • メンテナンス:金属サイディングはメンテナンスの手間が少ないですが、セメントサイディングは定期的な塗り替えが必要です。メンテナンスの頻度や費用も考慮して選びましょう。

外壁材選びは、住宅の性能や寿命に大きく影響します。上記を参考に、自分のライフスタイルや希望に合った最適な外壁材を選びましょう

より詳しい情報を知りたい方は、専門業者に相談することをおすすめします。プロの意見を聞くことで、より安心して外壁材を選ぶことができます。

参考資料:

6. 失敗しない外壁材選びのポイント

金属サイディングとセメントサイディングのどちらが優れているか、一概には言えません。どちらの外壁材にもメリットとデメリットがあり、住宅の構造や立地条件、予算、そしてもちろん施主様の好みによって最適な選択は変わるからです。

そこで、この章では失敗しない外壁材選びのポイントを紹介します。ぜひ、これらのポイントを踏まえて、後悔のない家づくりを実現してください。

6.1 住宅の構造・デザインとの調和

外壁材は住宅の外観を大きく左右する要素の一つです。そのため、住宅の構造やデザインとの調和を考慮することが重要になります。

6.1.1 金属サイディングの場合

  • シンプルモダン、スタイリッシュなデザインの住宅に最適です。特に、ガルバリウム鋼板などの金属素材は、シャープな印象を与え、都会的な雰囲気を演出します。

6.1.2 セメントサイディングの場合

  • 洋風、和風、南欧風など、さまざまなデザインの住宅に合わせやすいのが特徴です。レンガ調、タイル調、石積み調など、デザインやカラーバリエーションも豊富なので、住宅のデザインコンセプトに合った外壁材を選ぶことができます。

6.2 立地条件との適合性

住宅の立地条件も外壁材選びの重要な要素です。特に、日当たりや風通し、周辺環境による汚れなどは、外壁材の劣化に影響を与える可能性があります。

6.2.1 金属サイディングの場合

  • 塩害に強いという特徴があります。そのため、海岸沿いの地域など、塩害のリスクが高い地域におすすめです。
  • 日当たりの良い場所では、遮熱性 coatings を施した金属サイディングを選ぶことで、室内温度の上昇を抑え、冷房効率を高えることができます。

6.2.2 セメントサイディングの場合

  • 防火性が高く、火災時の延焼を防ぐ効果が期待できます。そのため、隣家との距離が近い住宅密集地など、火災のリスクが懸念される地域におすすめです。
  • 藻やカビが発生しやすいという側面があります。そのため、湿気の多い地域では、防藻・防カビ処理が施されたセメントサイディングを選ぶ、こまめなメンテナンスを心がけるなど、対策が必要です。

6.3 予算とのバランス

外壁材の費用は、材料費だけでなく、施工費や足場代なども含めて考慮する必要があります。予算に合わせて、最適な外壁材を選ぶようにしましょう。

項目 金属サイディング セメントサイディング
初期費用 やや高め 標準的
メンテナンス費用 低め やや高め
ランニングコスト 低め やや高め

6.3.1 金属サイディングの場合

  • 初期費用はセメントサイディングよりもやや高めですが、耐久性が高く、メンテナンス費用を抑えられるため、長期的に見るとランニングコストを抑えることが可能です。

6.3.2 セメントサイディングの場合

  • 初期費用は金属サイディングよりも安価に抑えられる場合が多いですが、定期的なメンテナンスが必要となるため、ランニングコストは金属サイディングよりも高くなる傾向があります。

6.4 ライフスタイルへの配慮

外壁材を選ぶ際には、家族構成やライフスタイルも考慮しましょう。例えば、小さな子供がいる場合は、汚れにくさや安全性に優れた外壁材を選ぶことが大切です。

6.4.1 金属サイディングの場合

  • 汚れがつきにくく、雨水で汚れが流れ落ちやすいという特徴があります。そのため、共働き世帯や、家事の負担を減らしたいと考えている方におすすめです。

6.4.2 セメントサイディングの場合

  • 傷がつきやすいという側面があります。そのため、活発な子供がいる家庭では、傷つきにくい塗料を選ぶ、子供が誤ってぶつかっても怪我をしにくいよう、角に丸みのあるデザインの外壁材を選ぶなど、工夫が必要です。

6.5 プロへの相談

外壁材選びは、住宅の耐久性や安全性、快適性、美観を左右する重要な決断です。そのため、住宅メーカーや工務店、リフォーム会社など、専門家の意見を聞くことも大切です。

住宅の構造や立地条件、予算などを考慮した上で、最適な外壁材を提案してくれるでしょう。

6.5.1 相談時のポイント

  • 希望する住宅のイメージやライフスタイルを具体的に伝える
  • 予算や希望納期を伝える
  • 複数のメーカーや工務店から見積もりを取り、比較検討する

上記以外にも、地域や気候、周辺環境なども考慮する必要があるため、専門家との打ち合わせは非常に重要です。疑問点や不安な点は遠慮なく相談し、納得のいくまで話し合いましょう。

金属サイディングとセメントサイディングの特徴を理解し、これらのポイントを踏まえることで、理想の住宅を実現する最適な外壁材を選ぶことができます。後悔のない選択をするために、時間をかけてじっくりと検討しましょう。

参考資料:

7. まとめ

今回は金属サイディングとセメントサイディングを様々な面から比較してみました。耐久性や耐火性など機能面では金属サイディングが優れている一方、セメントサイディングはデザインの自由度が高いというメリットがあります。初期費用を抑えたい場合は金属サイディング、メンテナンス費用を安く抑えたい場合はセメントサイディングがおすすめです。どちらの外壁材にもメリット・デメリットがあるので、予算やライフスタイル、住宅の構造などを考慮して最適な方を選びましょう。